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本音で総括。

  • Posted by: saigetsu
  • 2011年11月 8日 23:41
さすがに疲れきっているので今日はこのまま休もうと思いましたが、鉄は熱いうちに打てというわけで簡単な総括。

今回僕は、2日間の短期ボランティアに参加してきました。
ボランティア活動というものをまったくしたことがない僕にとっては初めて尽くしの事ばかりでしたので、
初めての人間が思ったことなどを包み隠さず書こうと思います。

ところで、なぜボランティアをやろうと思ったかですが、その動機については色々あります。
自分は阪神・淡路大震災の時期に大阪にいたので、少なからず被害にあったわけですが、その時はボランティア活動を一切しませんでした。しようとも思いませんでした。震災があったことで虚脱状態になっていました。自分の生活の事だけを考えていました。その頃のことは、ほとんど憶えていません。

今回の東日本大震災の後も、同じように家に引きこもり、ずっとニュースを見ていました。その時も、ボランティアにに行こうという気持ちよりも、芝居が中止になった事が思った以上に自分にとってダメージがあって、日本を元気にするよりも自分が元気にならなければいけないと思ってました。

そんな様々な自分自身の中の問題を経て、夏前ぐらいから、これは実際に自分の目で見てみなければ、そこから先には進めないだろうなぁという思いが強くなりました。加えて、ボランティアに関しても色々と否定的な意見も出始めたりして、いったいこの国は何と戦っているんだろうと疑問に思いました。
だったら自分が体験することで真実がわかるんじゃないかと思ったわけです。誰かの為とかじゃなくて、自分自身の納得の為です。

とはいえ、どのようにしてボランティア活動に参加すれば良いのかわからなかった為、グーグル先生のお世話になり、「震災 ボランティア」などで検索したところ、石巻を中心にボランティア活動している団体が会ったため、そちらのお世話になることにしました。

早速HPを見てみると、活動の前に説明会というものがあり、これに参加しなければいけませんでした。限られた時間の中で、効率よくかつ安全に活動するためにも、これは大変重要で意義のあるものです。しかし問題もあります。それは、僕のような職業の人間は比較的時間の融通がきくのですが、そうでない方にとってはこれが一つハードルになります。

そして説明会についても少し疑問に思った事が。

かなりの時間をさいて行われたのですが、全体の3分の1から4分の1ぐらいの時間は団体についての説明でした。もちろんそこの一員として活動するわけですから説明を受けるのは必要なのかもしれませんが、中には被災地に行くことが目的なのであって、この団体に入る事が目的でない人もいるわけですから、ちょっとしつこいかなぁと感じました。あくまで個人的な感想ですが。

また、怪我の際などの応急処置の説明などもされましたが、なにぶん説明する側も素人の方なので、通り一辺倒な説明に終始し、これもあまり効果的とは思いませんでした。

一番肝心な事として、この説明会でもっと実際の活動内容などを知らせるべきだと感じました。これは後述しますが、やはり現地に行ってどのような活動をするのか、というのが一番みんなの知りたいことだと思います。作業内容を聞いてみて、気持ちはあっても体力的にきつい、ということであれば辞退することも自由であるはずなのに、そこの部分の説明が少ないのはフェアではないように感じました。

しかし、活動前にグループ分けなどを行い、同じ班として行動をする方達とコミュニケーションを取ることはできたので、その点に置いては素晴らしい事だと思います。

移動は夜行バスでした。
今回は人数が少なかったためゆったりと座れましたが、人数が多くなるとかなりきついと思います。
少なくとも腰の悪い僕には無理かな。休憩も3回ほど取りますが、7時間弱かかりました。

さて、専用の宿舎(地元の方におかりしている建物です)から出発し、その日の活動を行うわけですが、僕らは一日目は側溝の掃除を行いました。工場の傍の側溝だったのですが、津波の影響でヘドロが詰まってしまい、それをシャベルなどで除去する作業です。かなりの重労働です。油も混ざった砂なので、かなり粘るし重かったです。また、とんでもないものも出てきます。消化器や掃除機、鉄骨に包丁、ありとあらゆるものが出てきます。
政治家の方は視察するよりも、側溝掃除を一度すれば、それだけでもこの震災の事がわかるんじゃないかと思います。目で見ることと、実際自分が体験体感することは雲泥の差です。

二日目は午前中はホタテの養殖の手伝い、午後は畑仕事でした。
ホタテの養殖の手伝いは、地元の漁師さんやその奥さんたちと一緒になって、ひたすらホタテに穴を開ける、または養殖用の仕掛けにホタテをつける、という作業です。漁師さん達はみな威勢が良くて、ずっと怒鳴ってしゃべってるみたいでしたが、気さくな方が多くて楽しかったです。

僕はひたすらホタテに穴をあける機械があって、それにホタテをセッテイングするという作業をやっていました。3時間以上やりましたが、人生で一番ホタテを触ったと思います。

一緒に作業していた漁師さんは、震災の前に銀座に来ていたそうで、帰ってきたらこの津波の被害にあったものだからなんだか信じられなかったそうです。家は高台の方にあって無事だったらしいのですが、それでも足元までは来ていたそうです。ちなみにその家は、4階建てのマンションぐらいの高さにありました。そうやって周りの景色を見てみると、確かに木の上の方にありえないものがぶら下がっていたり、建物が崩れていたりと、想像を絶する景色が8ヶ月経った今でも残っています。

午後の畑作業は、海辺の近くで行いました。家庭菜園をやりたいということで、畑となる土地に堆肥をまいてひたすら耕すという作業です。これもかなりの重労働でした。
途中持ち主のおばさんがいらしたので、ここで何を作るのかと聞いたところ、みょうがとかフキとか手間のかからないものや、お父さんが行方不明なんで花を植えたいとおっしゃっていました。

2日間の作業を通じて思った事として、作業内容を正確に把握し、適格な指示をできる人間がいない事が問題かなぁと思いました。最初の段階からミーティングを行うなど作業内容の徹底周知を行わないと、所詮は素人の集まりなのですから、手探りで作業しているうちに時間ばかりがたってしまうという結果になります。2日間とも同じような状況でした。
僕のような気の短い人間はどうしても効率を求めてしまうので、あまりにも現場がうまくまわっていないと口を出してしまいたくなります。でも、そこで仕切り始めるとそれはそれで変な軋轢を産んでしまうというジレンマもあります。

例えば畑の耕し方についてです。

僕ら短期で来ている人間にとっては初めてやる作業だったので、どうすれば正解なのかわからないまま作業を行なっていました。時間にしてみれば1時間半程だったと思います。
ところが、終了30分ぐらい前になって、長期で来ている他のスタッフが何やらブツブツ言っているわけです、聞こるような聞こえないような声で。なんだろうと思って聞いてみると

「やり方はこうしたほうがいいのにぶつぶつ・・・・」

さすがに僕も頭にきて

「そう思うんなら、それを指示して下さい。今からでもいいからそのやり方で行いましょう」

と提案しました。その物言いがどうやら気に入らなかったらしくて(実際はこれをもう少しきつい口調で言っています)、その後の作業は非常にギクシャクしたものになりました。

確かにバイトとして雇われている人間に集まりではないので、誰かが強く指示をする、ということが難しい現場なんだろうというのも理解できますが、こんなつまらないことで貴重な時間を潰すほうがよっぽどくだらないことに思えました。
まあ、僕のように思ったことをすぐに言ってしまう直情的な人間も問題だとは思いますが・・。

そんなわけで、色んな事を体験し、色んな事を考えた2日間でした。

ボランティアに行く、となるとなんだか敷居が高くなってしまいがちですが(そもそもは敷居が低かったはずなんですけど)、時間があって、体力にちょっと自信があって、何より集団生活が得意な方は(笑)、石巻や他の地域の人たちに会いに行く、というぐらいの気持ちで参加してみるのもいいのではないでしょうか。

個人で支援していきたい、と思う気持ちを持っている人は大勢いるかもしれませんが、
今回行ったようなことはとても個人では段取りから何からつけれることではありません。
やはり組織的な力があって初めて出来ることもあります。
おまけに移動手段も確保されていますし、食事も出ます。寝床もあります。トイレもあります。
個人でやるには限界があると思います。
そんことを言っておいて、集団生活や団体活動の不得手な僕は(笑)、今後は違う形でかかわれたらなと思います。

最後に、勢いに任せて色々な事をを書きすぎてしまい、中には不快に思われた方もいるかもしれませんが、ここに書いたことには一切嘘はありませんし、できる限り正直に書いたつもりです。
この文章を呼んで少しでも誰かの心に何かが残ればいいなと思っていますし、石巻や他の地域に行ってみようと思ってくれれば嬉しい限りです。

明日は松島と塩釜に行ければいいな、と。

あーもう眠い。
限界。


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