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2008年11月10日

●同期Kに捧ぐ

大学時代、僕は劇研究部、所謂「劇研」に所属していました。
劇研の名前は「爆劇☆団」、なんとも大層な名前です。
今はもう、この名前はありません。
そして、命名された方も、もういません。

卒業公演が終わって、打ち上げの最中、僕は一人打ち上げ会場(といっても稽古場)を抜け出して、すぐ隣にある劇場の舞台の上にいました。そこで何をしていたのかはよく覚えていません。踊ってたのか、台詞でもかえしていたのか。まあ、浸っていたんだと思います。この頃はまだ、役者として生きていくのか、それとも就職するのか決めかねていた頃だったから。

そんな僕の姿をこっそりと眺めていた同期の彼女は言いました。

「あんた、かっこえーなー」

それに僕は何と返事をしたかは覚えていません。
ただそれだけ、彼女のその言葉だけ覚えていました。
いや、正確には、長い大学生活の中でもなぜか印象的な出来事だったのかもしれません。
その時の彼女の表情とか、声のトーンとか、昨日の事のように思い出せます。

「あんた、かっこえーなー」

今日、また一つの舞台が終わったよ。
少しずつ歳をとって、色んな舞台を経て、それで僕は、ちゃんと出来てるかな。
ちゃんとかっこよく立てとーやろか。


頑張るわ、明日からも、こっちで。
せやからそっちで、ゆっくりおやすみ。
ほなな。
ありがとな。

2008年11月10日

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